この道はゆけばどうにかなるものか。

30超・職なし・男なしのこじらせ系女・カノウがじたばた這いあがろうとする姿を記すブログ。あと何か色々調べたり。

非モテ貴族の華麗なるご趣味、観劇

学生時代はわりと体育会系だったカノウですが、スポーツ全般から遠ざかってはや10数年。社会人になってからはとにかく働きに働き、職場のおじさん達とお酒を嗜む毎日。趣味らしい趣味といったらたまに行くライブだったのですが。

退職手前くらいから禁断の観劇に目覚めてしまいました。最初はメジャーに劇団四季から、それから古田新太などが所属する劇団☆新感線。その後は坂を転がるように野田地図やら大人計画やらナイロン100℃、そこから派生して俳優・演出家を手掛かりに気になった公演に足を運びまくり、さらに元々好きだった映画鑑賞も舞台挨拶という新たな楽しみを見出す始末。

もうね、楽しい。忙しい。散財っぷりがすごい。観劇つながりで友達もできたし、正直そんなに通じるもののない友達と遊んでるなら時間もお金も観劇に費やしたい。もちろん口には出さないけど。

個人的に「自分のものではない別の人生を何回でも体験できる。しかも目の前で」というのが演劇にハマる要因の多くを占めているんですが。あんまり理解はされないよねえ。何より、映画ですら映画館で定価で観るのが高いという人もいるご時世なので、演劇のチケット代というハードルはなかなか下がらないだろうなあとは思います。

そもそもリアルの生活を満喫している人は別にわざわざ他人の人生を体験する必要はなく、自分の暮らしを充実させることに忙しい訳で。半年前から高いチケット代と手数料出して、場合によっては当たり外れもわからない作品のために予定を空けて一喜一憂する様は理解不能なのかもしれません。

たまに「そんなに面白いなら今度連れてって〜!」とか言われるけど、人気公演の激戦っぷり知ってて言ってるんか!こちとら命と金銭削ってチケット争奪戦に臨んどるんや!枚数倍にするって当選率1/2になるってことやで!!てなもんですよ。あと小心者なので、それなりのお金を出させて楽しんでもらえなかったら申し訳ないなあという思いもある。

そんなことを考えながら、私は今日も観劇に出かけるのでした。目の前でプロの俳優が感情をさらけ出し、汗を滴らせながらその身体で表現し、呼吸するのを見て、ぞわわっと鳥肌が立つ。そんな経験をしたが最後、もう観劇沼からは抜け出せないのです。